【テープかぶれのお悩み解決】3Mマイクロポアやさしくはがせるシリコーンテープ
こんにちは、ジュンです。
がん患者さんの中にはストーマを造っていたり、身体に管が入っていたりして何かしらの手当てをしている方も多くいらっしゃいます。
また、放射線治療などで皮膚炎を起こして軟膏を塗ったりしてガーゼを当てている方もいるでしょう。
ガーゼを留めたりストーマ装具の補強のために固定用のテープを使うのですが、皮膚が弱かったり、何度も貼って剥がしてを繰り返していると、テープかぶれや皮膚が剥けてしまったりなどして対処に困ることも多いんです。
今回はお肌に優しいテープのご紹介です!
固定用テープによる皮膚トラブル
医療的処置のために固定用テープを使用する場面は多々あります。
在宅ケアが進んでくると、ご自宅でも病院と同じようにケアを続ける患者さんも増えてきます。
ガーゼを留めたりストーマ装具が剥がれにくくなるように固定したり、テープを使うことは皮膚に負担をかけることになります。
病院でケアしていても実際に多くの皮膚トラブルに遭遇します。
- かぶれ
- 表皮剥離(皮膚の皮がうすく剥がれてしまう)
この2つは代表的なものであり、頻繁に見られる皮膚トラブルです。
原因としては、テープを貼る・剥がすことによる皮膚への負担です。
テープを剥がすときは皮膚が引っ張られ皮膚表面の表皮が剥がされてしまうことがあります。
これを繰り返していると真皮もめくれて滲出液(皮膚の皮がめくれてベタベタする汁)が出てきてしまいます。
医療的ケアが必要な状況は、同じ場所にテープを固定しなければならないことが多いので、どうしても皮膚への負担を減らすことが難しくなってしまうんですよね。
そこで皮膚に負担の少ないテープを使用することで、これらの皮膚トラブルを避けることができるんです。
3Mマイクロポアやさしくはがせるシリコンテープ
今回ご紹介するテープは3Mのマイクロポアやさしくはがせるシリコンテープです。
やわらかい”シリコーン粘着剤”は、皮膚や体毛を引っ張りにくく角質剥離が少ないため、患者様の痛みを軽減できます。はじめからピッタリとつき、時間が経ってもやさしく剥がせます。
- 固定もしっかりできる
- 剥がすときに痛くない
- 繰り返し貼り直せる
- 手で切れる
- 外からの水を通さず、皮膚からの水蒸気を透過
がん患者さんは皮膚が弱くなっている方も多いです。
もともと弱くなっているところにどうしてもテープを使用しなければならない場合は、特に皮膚トラブルは注意です。
栄養状態も良く皮膚も丈夫なら、かぶれや表皮剥離はテープを使わなくなれば治ります。
しかし、食欲がない、化学療法や放射線治療で免疫力が落ちている、皮膚も弱くなっている状況では、皮膚の状態もなかなか改善しません。
使用するテープはお肌に優しいものを選択することも大切です。
3Mマイクロポアやさしくはがせるシリコーンテープの使用場面
固定用テープなのでどんな場面にも使えます。
- ガーゼの固定
- ストーマ装具周囲の補強固定
- 脆弱な皮膚(弱くて脆い皮膚)
- 顔周りの繊細な場所
- チューブの固定
私がお勧めするのはお肌が弱くテープが苦手な方、すでに何かしらの皮膚トラブルを起こしている方、医療的ケアの終わりがなくケアを継続しなければならない方などです。
3Mマイクロポアやさしくはがせるシリコーンテープのデメリット
使用する上でのデメリットは一切ありません。
強いて言えば購入経路とお値段でしょうか。
- ドラッグストアなどでは市販されていない
- 価格がやや高め
ドラッグストアなどでは市販されていないので個人で購入するならネット通販になります。
このような医療用の材料は箱買いが主なのですが、こちらの3Mマイクロポアやさしくはがせるシリコーンテープは1個から購入ができるようです。
そしてドラッグストアで売られている安価なテープと比べるとややお値段がお高めです。
ただ、粘着力があれば繰り返し使えるということを考えると、それほど価格は気にしなくてもいいのかもしれません。
まとめ
固定用テープを使っているとどうしても悩まされる皮膚トラブル。
かぶれや表皮剥離がひどくなるとテープで固定することもできなくなり、ケアの仕方に悩んだり、ガーゼで吸収させたい体液(浸出液・出血・その他の排液など)が衣服や寝具に染みてしまったりなど、生活もままならなくなってしまいます。
そんなときはお肌に優しいテープを選択することも症状を和らげるひとつの方法です。
このようなテープの紹介は病院からもあまり情報提供はないと思うので、もし固定用テープによる皮膚トラブルでお悩みの方にひとつの提案ができればと思います。
参考にしてみてください!