いつかは訪れる愛猫との別れ
こんにちは!しーたん。です。
元野良猫レオくんのお話です。
我が家の庭に突如現れ、その愛くるしい性格で家族を虜にして早約17年。いつも元気で我が道を行き、抱っこしようとすると逃げるのに甘えてスリスリ攻撃も好きという気まぐれさんです。
ですが、シニアにもなり、もう長生きしたねという年齢で、ある日突然元気がなくなりました。
長寿猫さんには付きもの?悪性腫瘍
それまで病気らしい病気はほとんどしたことがなく、強いて言えば尿路結石くらい。それだけ元気でいてくれたので、これからも元気で虹の橋を渡るのも順番通りだと勝手に思ってました。
ところが、突然元気をなくし階段下の薄暗く狭い場所でじっとしていることが増え、猫さんあるあるだ!と思い、急いで病院へ。
レントゲン検査の結果、胸とお腹に腫瘤があり、気管と腸を圧迫していることがわかりました。
恐らくリンパ腫だろうと。確定診断するには検査が必要だけど、年齢を考えると何もしなくてもいいのではと言われたんです。
それで、リンパ腫の治療にも使うステロイドの単剤治療で様子をみることを進められました。
ですが、本当にそれでいいのかと数日悩み、悪性腫瘍の治療もしている病院にセカンドオピニオンを受けることにしたんです。
先生が替わると方針も変わる
セカンドオピニオンを受けた病院でもステロイドで腫瘍がなくなっているので、しばらくはその治療でいいだろうとの判断でした。
ですが、1ヶ月もするとまた元気がなくなり、もう一度診察に行きました。
そこでは先の病院ではできなかった、針生検で細胞診検査をすぐにやってもらえました。でもリンパ腫の細胞は出ず。
化学療法をするにはしっかり確定診断をすることが前提ですが、疑いも晴れず何もできないままというのは心苦しかったので、先生と相談して診断的治療として、リンパ腫の初期治療にも行われるというL-アスパラギナーゼという注射で経過を見ることになりました。
化学療法=シニア猫は体力的に無理、と言われたことが、セカンドオピニオンの病院では「大丈夫ですよ」と言われ、治療を受ける決心ができました。
L-アスパラギナーゼは化学療法でも抗がん剤としての部類とは少し違いますから、ほとんど副作用もなく受けられたんだと思います。
再び体調悪化
初めて治療を受けてから3週間、また元気がなく体調が悪化。かかりつけ病院でレントゲンを撮ってもらった結果、再び腫瘤が大きくなって気管と腸を圧迫していること、肺が白くなっていること、新たにもうひとつ腫瘤ができていることがわかりました。
さて、どうするか。
両親はもう静かに看取ってあげたらと積極的ではありません。
ですが、本当に何もできることがないのか、ちゃんと治療を受けた病院で診てもらいたい。
それが私の答え。
とにかく今の状態をしっかりと診察してもらって、できる治療があるのかないのか、その意見を聞きたい。それをもってどうするかを考えたい。
それを両親にお願いしました。
どんな状況でも最善を尽くしたい
これは人であっても、ペットであっても同じだと思います。
治療を受けさせることは、ペットにとって良いことなんだろうか、ただ苦しい時間を長引かせるだけなんじゃないか、そう言われることもあります。
ですが、治療をすることが緩和的治療に繋がることもありますし、もちろん苦しませるだけ苦しませて長生きしてもらいたいとは思ってません。
ただ、今何が最善なのかはしっかりと診察をしてもらった上でないと、飼い主としても決められないなと思うのです。
この先、安楽死という選択をしなければならない可能性もあり、私としては苦渋の決断です。
だからこそ、先に諦めるのではなく、可能性を見つけていきたいなと思います。